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モバイルルーターやフォトフレーム、そしてイー・モバイルの「GL07S」をはじめとした安価なスマートフォンを武器に日本でもシェアを獲得しつつある中国メーカー「Huawei」がNOKIAを買収する意向であることが明らかになりました。
Huawei open to Nokia deal but says Windows mobile remains weak – FT.com
フィナンシャルタイムズ紙が報じたところによると、Huaweiのコンシューマ事業グループのトップ、Richard Yu氏がロンドンでスマートフォン新機種「Acsend P6」の発表を行った際に、NOKIAの買収を検討していることを明かしています。
Yu氏は相乗効果を生み出せるいくつかの種類の買収策を検討しており、そのうちの1つがNOKIAであることを示唆した上で、将来的にスマートフォンメーカーは3~4社に統合されるだろうと予測。NOKIAが注力する「Windows Phone」については市場シェアが非常に小さく、成功できるかどうかは難しいとした上で、マイクロソフトが要求するOSのライセンス料が普及を阻害しているとしています。
また、Huaweiは今まで携帯電話メーカーの買収などを行ってきませんでしたが、同社は今年5500~6000万台のスマートフォンを販売する予定であるなど、SamsungやAppleに次ぐ世界第3位の規模にまで成長。「Google Glass」や「iWatch」のようなウェアラブルデバイスへの投資も行っています。
ちなみにNOKIAは世界シェア3%のWindows Phone陣営の中で、70%のシェアを占める中心的存在。
すでにHuaweiは同OSを採用したスマートフォンの後継モデル投入に二の足を踏んでいるため、仮に買収が成功した場合、NOKIAが現在シェアトップのAndroidはもちろん、Huaweiが注力している「Firefox OS」などのOSへとシフトする可能性は十分に考えられます。
クアルコムの「Snapdragon」やNVIDIAの「Tegra」ではなく、独自開発のCPUを搭載することで価格競争力に優れたスマートフォンを数多くリリースしており、LTEの基地局設備などでも世界シェアを獲得しつつあるHuaweiであるだけに、今後買収話がどのように展開するのかに注目が集まりそうです。
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