シャープの次世代ディスプレイ「MEMS-IGZO」を採用したタブレットが「CEATEC JAPAN 2014」に展示されました。
IGZO液晶自体、画質や低消費電力に定評がありましたが、「MEMS-IGZO」はどれほどのものなのでしょうか。
シャープブースに展示されていた「MEMS-IGZO」ディスプレイの概要。外でも見やすく、色彩豊かなのがポイントです。
まず理解しておきたいのが、MEMS-IGZOディスプレイでは「画素1つ1つにMEMSシャッターを備えている」という部分。カラーフィルターや偏光板を利用していないため、バックライトを液晶ディスプレイ比2~3倍という高効率で利用できます。
さらに白黒モードではMEMSシャッターの駆動速度を落とすことで、さらに低消費電力化を実現。
その結果、外でも見やすい高輝度表示や、低消費電力での白黒表示が可能になります。
動画で見るとそのすごさが分かるかもしれません。
日差しが強くてもハッキリ見えるMEMS-IGZOディスプレイ – YouTube
高速切り替えと超省電力を実現したMEMS-IGZOディスプレイ – YouTube
さらにカラーフィルターを通さず、RGBバックライトを活用することで、NTSC比120%という高色純度・高色再現性を実現しています。
そして今回展示されたのが、MEMS-IGZOディスプレイ搭載の7インチ(1280×800)タブレット。LTE通信や音声通話に対応し、防水設計が施されたモデルで、まずは法人向けに提供される予定。画素1つ1つにシャッターを搭載する構造であるため、高解像度化には時間がかかるようです。
視認性に優れた高輝度モード、鮮やかな色彩の高色再現モード、消費電力をさらに引き下げたグレースケール/白黒表示モードをニーズに合わせて切り替えて利用できます。
実際の表示例はこんな感じ。
実機動画。非常に色鮮やかで明るいのがMEMS-IGZOディスプレイです。
世界初のMEMS-IGZOディスプレイ搭載タブレット – YouTube