スライド式キーボード搭載モデルも一掃され、気が付けば1枚の板のような形状が当たり前となったスマートフォン。時折少し曲がった「G Flex」も登場しますが、変わり映えしない見栄えに飽きている人も少なくないはず。そんな人にスマホの「未来」を予感させるような、京セラのコンセプトモデルをお届けします。詳細は以下から。
「未来端末を支える京セラの超小型技術」と題されたCEATEC JAPAN 2014のブース。極小部品により、機器の小型化や高機能化を実現します。
そしてそんな超小型技術を用いれば、いずれ実現するのではないか……というのが、この「PROTEUS」。
湾曲させたり真っ直ぐにしたりと、フレキシブルに形状を変えられます。
曲げることで腕時計のようなスタイルになるほか、クリップのように折りたたむことも可能。フレキシブルスマホの未来形です。
こちらは曲面ディスプレイを使ったスマホ「BIO EDGE」。G Flexは上下方向に湾曲していましたが、同モデルは左右に湾曲。紙片を透明な極薄素材にするなど、今までのスマホに無い質感を実現しています。
そしてこちらが人工筋肉ヒンジを用い、3つのモードに変形できる大画面端末「FLEXION」。
液晶を外側にして折りたたむことで片手で使える「ファブレットスタイル」や、その名もズバリ「ノートパソコンスタイル」、そして液晶を内側に折りたたんで持ち運ぶ「モバイルスタイル」など、使い方を自由に選択可能。
こちらは腕時計型にすることで、子どもが自然に持ち歩けるようになるウェアラブル型端末「GIBBON」。ドコッチと似たようなコンセプトです。
最後がイヤーマウントタイプの超軽量・超小型ウェアラブル端末「SYMPATHY」。液晶を無くすことで大胆な小型化を実現していますが、必要に応じて他機の液晶をハックして画面操作ができるという、かなりSFめいたアイテム。
非接触充電に用いるクレードルにはディスプレイを搭載。充電中は必要な情報をここに投影する仕組みです。
かなり尖ったモデルばかりですが、今の「板状の端末をひたすら指で操作するインターフェース」を抜本から変えるようなものが出る場合、それはいったいどんなものなのか……を考えさせてくれるだけに、今回のコンセプトモデル展示はなかなか興味深いと思われます。