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世界最薄・全部入りの「iPad Air 2」と「iPad mini 3」を解説、性能の違いに要注意

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先程Appleが発表した新型タブレット「iPad Air 2」「iPad mini 3」を解説します。前モデル「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は画面解像度の違いしかありませんでしたが、今回は大きく異なる性能となっているため、購入にあたっては注意が必要です。詳細は以下から。

◆iPad Air 2
iPhone 6向けのものよりグラフィック性能を強化した「Apple A8X」搭載により、初代iPad AirよりCPU性能が40%、グラフィック性能は2.5倍向上。加速度センサー、コンパス、ジャイロスコープ、新搭載された気圧計のデータを処理するM8コプロセッサにより、A8Xの消費電力を抑えることも可能です。

9.7インチRetinaディスプレイ(2048×1536)の解像度こそ変わりませんが、今まで別々の層だったカバーガラスとタッチセンサー、液晶を完全に一体化させた「フルラミネーションディスプレイ」を新たに採用。一層にまとまったことで、反射を56%抑えています。

一層化したことで本体を前モデルより18%薄型化し、初代iPadの半分以下となる6.1mmを実現。背面のiSightカメラも500万画素から800万画素に向上し、新たにバーストモードやスローモーションモードの撮影にも対応したほか、Touch IDも導入されるなど、全体的にiPhone 6とほど近い最新スペックに。

LTEモデルの対応通信方式はこんな感じ。国内ではドコモ、auの1.5GHz帯を除いた各社のLTEやWiMAX 2+、AXGPに対応。iPhone 6に続いてネットワーク面でauが有利となります。

◆iPad mini 3
続いてはiPad mini 3。なんと前モデル同様、Apple A7、M7を搭載。本体の厚み・重みやカメラの画素数なども変わらず、強いて挙げるなら変更点はTouch IDが搭載された点と、カラーバリエーションの追加、本体の容量(32GB→64GBに、128GBモデル追加)のみです。

もちろんディスプレイにiPad Air 2のような薄型化技術なども導入されていません。

極めつけがLTEモデルの対応通信方式。中身がほぼiPhone 5と同じでも、対応するLTEの周波数帯が増えていたiPhone 5cとは異なり、前モデルと対応通信方式が変わらない事態に。WiMAX 2+やAXGPは利用できないほか、Wi-Fiも300Mbpsまでの対応で、IEEE802.11acは非対応となっています。

劇的に薄型化した初代よりもさらに薄くした上、最新性能を惜しげなく詰め込んだiPad Air 2とは対照的に、本当の意味でのマイナーチェンジモデルとなったiPad mini 3。
いきなり型落ちのプロセッサを搭載していた初代iPad miniを思い起こさせるようなやる気の感じられなさっぷりですが、iPhone 6 Plusと需要を食い合うのを避けるためでしょうか。
ただでさえ年に1度しかモデルチェンジを行わないAppleだけに、iPad miniユーザーにとっては厳しい展開と言わざるを得ません。

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