スマホや携帯電話契約者向けに、iPad利用料が1年間無料になる「iPadセット割」を9月から展開しているソフトバンク。
新たに先日発売された最新モデル「iPad Air 2」「iPad mini 3」も対象となったことで、お得感を醸し出していますが、またしても落とし穴がありました。詳細は以下から。
◆「iPadセット割」とは?
ソフトバンクの公式ページによると、「iPadセット割」はソフトバンクの携帯電話やスマホを親回線、iPadを子回線として契約すれば、タブレットプラン月額1700円、ウェブ基本使用料月額300円、タブレット・ルーターセット月額使用料500円の合計2500円が割り引かれるというもの。
支払い例。スマホの場合、「10GBがおトクキャンペーン」を併用すれば合計4000円が割り引かれる……ということを売りにしていますが、同キャンペーンにも落とし穴があったことを忘れてはいけません。
さらにiPadとデータ通信を分けあうことも可能に。
◆購入したはずのiPadに返却義務が
このように考えようによってはお得な気がしなくもない「iPadセット割」ですが、やはりあるのが落とし穴。以下の注意書きによると、同キャンペーンを適用した場合、iPadを解約・機種変更する際にソフトバンクへ返却する必要があります。
本キャンペーンにてご購入いただいた iPad を解約・機種変更する際、当社が回収させていただくこと(回収機種に破損がなく正常に動作すること)。なお、同キャンペーンの適用対象となるのは、以下のように所定のiPadシリーズを「購入」したユーザーのみ。「購入したのに返却しないといけない」という、よく分からない構図ですが、1年間割り引く代わりにiPadの所有権がソフトバンクに移ると考えれば良さそうです。
本キャンペーンにて購入した iPad を当社が回収できなかった場合、回収した iPad に破損または正常に動作しなかった場合、iPad 回線を譲渡した場合、割引した金額を返還していただきます(上限15,000円)。ただし、2015年1月31日までに本条件に該当した場合は、割引回数×1,000円を返還いただきます。
子回線の iPad Air 2、iPad mini 3、iPad Air、iPad mini 2 の購入を伴う新規・機種変更と同時に本キャンペーンにお申し込みいただくこと。◆割引は1年、契約は2年
割引額のトータルが3万円(2500円×12ヶ月分)であることを考えると、高価なセルラー版iPadを取り上げられてしまうのは割に合わないのでは……という気がしなくもない「iPadセット割」。
さらに子回線のiPadを月額1700円で利用できるタブレットプランは2年契約時の場合であるため、割引が切れる1年で解約すると、iPadを取り上げられただけでなく、違約金まで発生するわけです。
諸条件が多く、考えれば考えるほどどの辺りがお得なのか分からなくなってくる「iPadセット割」。「1年間無料」の文字に心躍ったユーザーも多いかもしれませんが、契約にあたっては後々どのような目に遭うのかをよくよく考えてからの方が良さそうです。