ジャーナリストによる非政府組織「国境なき記者団」が2002年から発表している「報道の自由度ランキング」において、日本が過去最悪となる61位に転落しました。
とりわけ安倍政権下での落ち込みが顕著で、主要先進国では最低クラス、極東では下に中国・北朝鮮を残すのみとなっています。詳細は以下から。
これが国境なき記者団が公開した2015年版の「報道の自由度ランキング」。白→黄色→オレンジ→赤→黒となるにつれて、報道の自由に対する制約が強いことを意味します。なお、日本の順位は韓国(60位)を下回る61位で、主要先進国では最低水準に。
日本の2002~2014年までの順位の移り変わりはこんな感じ。第一次安倍政権下の2006年は30位台から50位台へと急落。第二次安倍政権下の2012年以降も再び50位台に落ち込みましたが、今回の発表は悪化に拍車がかかっていることを示しています。
韓国との比較。2005~2006年、2012年以降は逆転しています。
台湾(51位)と比べても、やはり2006~2007年、2012年以降は逆転。さすがに世界最下位クラスを争う中国や北朝鮮とは比ぶべくもありませんが、今の日本の順位は決して誇れるものではありません。
なお、急落っぷりのヒントとなりそうなのが、安倍総理が率先して行っている、新聞社やテレビ局などの大手メディア幹部との会食。
2014年8月時点に作成された一覧表でもそうそうたる内容で、つい先日も読売新聞グループ本社会長、渡辺恒雄氏と会食したことが首相動静から判明していますが、はたしてメディアの自立性は担保できているのでしょうか……?
第四の権力と言われるメディアのこの腐りようは何なんだ!
権力の犬と化した日本の大手メディア。
「安倍首相とメディアの会食(最新版2014.8.17)」 pic.twitter.com/GAot2W5HuO
— 徳永みちお (@tokunagamichio) 2014, 8月 19