マイクロソフトのスマートフォン向けOS「Windows Phone」がじわじわとシェアを伸ばし始めた一方で、有力メーカーが脱落する可能性が浮上しました。詳細は以下から。
WP-based smartphones still face tough road ahead despite 3Q13 shipment gains
この記事によると、調査会社「Canalys and Strategy Analytic」がまとめたデータでは、Windows Phoneのグローバルな出荷台数が約1000万台に達し、シェアが2013年第3四半期に2%から4%に伸びたそうです。
マイクロソフトは2014年第1四半期にNOKIAのデバイスおよびサービス事業の買収を完了する予定で、AndroidやiPhoneと比べてアプリケーション数が少ないなどの不利はあるものの、今後も競争を続けていく方針。
一方でマイクロソフトがソフトウェアとハードウェア事業を統合し、事業展開を強化するのであれば、NOKIA以外の端末メーカーはWindows Phoneへの注力を弱める可能性があると台湾の携帯電話部品メーカー関係者は指摘。
なお、Windows Phoneを取り巻く現状ですが、出荷台数の実に70%をNOKIAが占め、事実上一強状態にあることが判明した6月よりも状況は悪化しており、現在は出荷台数の90%をNOKIAが占め、残り10%をHTCとSamsung、Huaweiが争っているとのこと。
つまり実に出荷台数約1000万台の1割、およそ100万台をNOKIA以外の3社で分けあっているということですが、これでは1社あたりの出荷台数は、深刻な販売不振で9月に個人向けスマートフォンからの撤退を表明したパナソニック(2013年度上半期に84万台出荷)すら下回る規模となります。
スペック要件があらかじめ定められていることで、他社と性能での差別化が難しい上、今後マイクロソフトがNOKIAにさらなるテコ入れを図ることを考えれば、撤退するメーカーが出てもおかしくない状況ですが、何らかの施策は講じられるのでしょうか。
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