多くのイラストレーターが利用している人気のペイントツール「SAI」の次世代版が公開されました。詳細は以下から。
SYSTEMAX Software Development – ペイントツールSAI 開発室
ペイントツール「SAI」公式サイトでは現在、次世代バージョンとなる「SAI2」の進捗報告を兼ねた中途版が公開されています。
ファイルの意味書きや設定の記憶すらもできないバージョンですが、動作確認をしたOSはWindows XP 32bit、Windows 7 64bit、Windows 8 64bitで、Windows 2000以降であれば動作するはずとのこと。
SAI2には新たに64bit版が提供されるほか、マルチコア対応による高速化も実現。ブラシやレイヤーに関する機能が向上するほか、定規などの新機能も搭載。
さらにタブレット端末への対応も進められており、バージョンアップされた機能および注釈は以下の通り。現在公式サイトにアクセスが殺到しており、開発元で新機能などを確認するのが困難な状況に陥っています。
◆ブラシ関連
・アンチエイリアスの品質向上 (ブラシのパネルの[その他]→[輪郭の硬さ]で調整できます)
・平坦ブラシ(ブラシ波形の右端)で濃度が低い時の円の連鎖模様を低減
・ブラシサイズの上限を5000に変更
・水彩筆を大幅に高速化
・筆圧に対して濃度の変化がリニアになるよう変更
(ブラシのパネルの[その他]→筆圧感度[濃度]を190程度にすると感触がVer.1に近くなります)
・ストロークの入り抜きの感触を調整 (筆ペンから鉛筆に変わったような感じです)
・にじみ、テクスチャのリサイズを実装 (いずれちゃんとプレビューも実装する予定です)
◆レイヤー関連
・複数レイヤーに対する一括操作に対応 (順序変更、削除、パラメータ変更、領域選択移動、など)
・水彩境界や用紙質感の色が濁りにくいよう調整
・保護機能の追加 (編集、移動、全体)
◆新しい機能
・定規 (まだ直線と円のみ/操作系は暫定/メニューで表示します)
・パース定規 (1~3点透視図法/操作系は暫定/レイヤーパネルに作成ボタンがあります)
・文字ツール (機能と操作系は暫定/位置揃え、縦中横、混在書体、ふりがななどの実装を予定しています)
◆ペンタブレット関連
・WinTabの制御方法を簡略化 (できること(例えば精密なマウスモードなど)は減りますが安定度が向上するはずです)
・TabletPC APIに対応 (現状はWinTabドライバがインストールされていない場合のみ有効になります)
(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)