リフレッシュの手段として注目されているものの、なかなか難しい仕事の合間の昼寝。
しかし思った以上に効果があることが明らかになりました。
1.疲労による生産性の低下を防ぐ
最新の研究では仕事の合間に昼寝をすることで、心身共にリフレッシュできるだけでなく、従業員の疲労から生まれる年間180億ドル(1兆8480億円)あまりの生産性の損失を防ぐことができるなど、雇用主にとってもメリットがことが判明しています。さらに疲れた従業員が帰宅する際に自動車事故を起こすといった、労災のリスクも下げられるとのこと。
2.心疾患のリスクを下げられる
2007年に行われた調査では、昼寝をすることで血圧が下がり、個人が心臓病で死亡する可能性が30%以上少ないことが分かっています。
3.歴史上の偉人は昼寝をしていた
第二次世界大戦でアドルフ・ヒトラー政権を倒したイギリスのチャーチル首相は自らの回顧録において、たとえ20分でも昼寝をすることで十分なリフレッシュを図ることができたとを明かしています。
また、チャーチルにとどまらず、レオナルド・ダ・ヴィンチやベンジャミン・フランクリン、トーマス・エジソン、ナポレオン、アルバート・アインシュタインといった偉人も昼寝をしていたとのこと。つまり偉人に倣うのであれば、昼寝はとても自然なことなわけです。
4.創造性を向上させる
レム睡眠が創造性を約40%向上させることが研究によって判明。そして昼寝はサルバドール・ダリが創作活動の準備をするための方法の1つだったとされています。
5.そもそも哺乳類は昼寝をする
社会はなかなかそれを認めませんが、哺乳類の圧倒的多数は1日を通して短い睡眠を取っており、人間も午後の早い時間に、自然と疲れを感じるようにできています。
6.コーヒー代が節約できる
平均的なアメリカ人労働者はコーヒーに年間1092ドル(約11万2000円)を費やしているそうです。
これはカフェインによるリフレッシュ効果を狙ったものですが、比較研究を行ったところ、昼寝と違ってカフェインの摂取は実際のパフォーマンスに貢献しないことが判明しています。
7.先進国では昼寝が受け入れられている
ほかの先進国で受け入れられていると思われている昼寝ですが、なんと日本で受け入れられているそうです。トヨタの広報担当者は従業員の昼寝について「午後のために100%の準備をしていると解釈する」と明かした上で、誰も昼寝をすることを躊躇しないとコメント。
つまり昼寝は先進国でも受け入れられつつある制度であり、労働生産性の向上や従業員の健康管理にも貢献する……というわけですが、今後市民権を得られるようになるのでしょうか。