Googleのパソコン向けOS「Chrome OS」を採用した格安パソコン「Chromebook」が国内発売されることが明らかになりました。
東芝、国内初「グーグルPC」で中台勢に巻き返し 日本勢追随も (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
産経新聞社の報道によると、早ければ4月にも東芝が国内初となる「Chromebook」の発売に踏み切るそうです。価格は2~3万円程度。
パソコン市場はタブレットやスマートフォンの普及により、世界シェア上位の台湾メーカー「Acer」すら赤字転落するなど、需要が低迷。さらに中国・台湾の価格攻勢が非常に強いカテゴリーですが、東芝は10秒で起動し、安価なChromebookで巻き返しを図る考え。
東芝が海外で販売しているChromebookの13.3インチモデル。Celeron 2955U(1.4GHz)、2GB DDR3 SDRAM、16GBのSSDを搭載し、価格は200ドル台後半。報道ではほかの日本勢が追従する可能性も示唆されており、期待できる内容となっています。
なお、メーカー各社のパソコン事業をめぐってはソニーが「VAIO」ブランドパソコンの自社生産から撤退したほか、NECもLenovoとの合弁会社にシフトするなど、国内メーカーが単独で事業を成立させるのが厳しい状況に。
プロセッサやメモリなどの基幹部品を日本企業が握っていないため、Chromebookがヒットすれば、液晶テレビやスマートフォンなどにように、いずれはスケールメリットで勝り、部品の単価を下げられる中国・台湾メーカーに遅れを取ることになるのではないか……という懸念もありますが、東芝の戦略に注目が集まります。