いずれ日本メーカーを脅かす存在となるのではないか……という危惧をBUZZAP!でお伝えしてからわずか2年で世界3位のスマホメーカーに上りつめたHuawei。
昨今では格安スマホにとどまらず、「ジャパンディスプレイの液晶とソニーのカメラモジュール」という二本の柱を武器にした高性能スマホも手がけるようになっていますが、その中でも新機軸となる大画面モデル「Ascend Mate 7(12月発売予定)」のレビューをお届けします。
これが「Ascend Mate 7」本体。6インチフルHD(1920×1080)IPS-NEO液晶、2GB RAM、16GB ROM、500万画素フロントカメラを備えたフルスペックモデルで、自社開発のプロセッサ「HiSiLicon Kirin 925」を採用。狭額縁設計により、6インチモデルにもかかわらず、Galaxy Note程度の本体サイズを実現したとのこと。
なお、「HiSiLicon Kirin 925」はARM Cortex A15(1.8GHz)4コア、ARM Cortex A7(1.3GHz)4コアの「big.LITTLE構成」を採用した8コアCPUとARM Mali-T628 GPUから構成されたプロセッサで、必要に応じて処理するコアを切り替えることで低い消費電力と高いパフォーマンスを両立できるというものです。
そしてAscend Mate 7の大きな売りが、新たに搭載されたIPS-NEO液晶。なんとどの角度から見ても色合いがほとんど変わりません。
「このような極端な角度から見ることなんて無い」と思うかもしれませんが、表示品質の高くないディスプレイでは、正面から見ていても画面の中央と端で色味が変わってしまう……というケースも。大画面になるとその傾向がより顕著となりますが、IPS-NEO液晶にそのような心配は不要です。
実際に触ってみたところはこんな感じ。
IPS NEO液晶が美しい「Ascend Mate 7」を触ってみた – YouTube
背面には1300万画素カメラおよび指紋センサー。説明員によると画像処理エンジンなどは異なるものの、カメラにはXperia Z3と同じ第5世代のソニー製CMOSセンサーを採用しているとのこと。なお、バッテリー容量は4100mAhです。
4K動画撮影には対応せず、フルHD動画までの撮影に対応。
側面などはこんな感じ。金属製のフレームを採用することで高級感を醸し出しています。
国内ではブラックとシルバーの2色展開に。海外展開されている3GB RAM搭載のゴールドモデルは現時点で発売予定がありません。
「Ascend Mate 7」はSIMフリーで提供され、キャリアアグリゲーションを用いた「Category 6(下り最大300Mbps)」のLTEおよびTD-LTE(ただし国内のAXGP、WiMAX 2+は利用不可)に対応。国内ではNTTドコモとソフトバンク、ワイモバイルで利用できる見通しです。
主な仕様はこんな感じ。ちなみにHuaweiでは「Ascend Mate 7」について、キャリア品質のモデルを出せていると自負しており、基本的な各種性能に加え、「高画質フロントカメラで自撮りも楽しんで欲しい」とのこと。
さらに先行発売されているヨーロッパでの価格(499ユーロ、約6万8000円)より戦略的な価格を設定する可能性も示唆しているため、安価なMVNOで高性能な本格ファブレットを……と考えているユーザーには朗報かもしれません。
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