4100万という国内最大級の月間利用者数(ユニークユーザー)を誇る各サイトがYahoo!JAPANやGoogleのようなポータルサイトを介さず連携できる「Syn.」。
KDDIが出資しているものの、基本的にキャリアは問わない新ビジネスということですが、はたしてどのような魅力があるのでしょうか。
◆ウェブ各社が期待を寄せる新サービス「Syn.」
まずは「Syn.」のコンセプトムービー。使用していないサービスがホーム画面を埋め尽くすことがなくなるなど、スマホをより便利に使えるようになるのがSyn.です。
Syn.(シンドット)のコンセプトムービー – YouTube
そして発表会場では、名だたるウェブ企業の代表が自らコメントを述べました。
はてなやウェザーニューズなどの代表たちが「Syn.シンドット」立ち上げでコメント – YouTube
Syn.構想を立ち上げたKDDIの森岡康一氏、そしてナタリー、はてな、nanapiの代表によるトークセッションも。このような光景が繰り広げられるのはかなり珍しいのではないでしょうか。
KDDI森岡康一、ナタリー大山卓也、はてな栗栖義臣、nanapi古川健介が「Syn.(シンドット)」を語る – YouTube
◆さっそくSyn.を使ってみた
それではさっそく、Syn.を使ってみたところ。まずはランキングサイト「Qrank」を開き、画面左下のメニューボタンをタップすると……
Qrankの「ランキングをつくる」という項目と共に、「おすすめサービス」として各社のサービスが表示される形に。なお、AndroidやiOS、ドコモやソフトバンク、KDDIといったプラットフォームやキャリアにかかわらず、Syn.を利用できます。
実際に使ってみたところ。サイトを閲覧するにあたって、Syn.が表示域を損なうようなことはないほか、特別なアプリなども不要。スムーズに各サービスを回遊できます。
Syn.を使ってみた – YouTube
このようにコンセプト自体は悪くないSyn.ですが、少し気になるのがメニューの配置。サイトによってメニューボタンが左上、左下、右上などとバラバラなため、一瞬どこをタップすればいいのか分からなくなるのが玉にキズです。
また、説明員によると「NAVITIMEで乗り換え情報を検索すると、現地の天気や関連ニュースなどへのリンクが表示される」「報道ヘッドラインで芸能関連のニュースを見ていると、ナタリーの関連記事へのリンクがリコメンドされる」といった動的な連動は行われないとのこと。
あくまで共通プラットフォームで各サイトを連動させるという……コンセプトのSyn.ですが、ユーザーの使い勝手を考えるのであれば、もう少し踏み込んで欲しいところ。今回の連携にとどまらないとのことなので、今後のサービス展開に期待したいところです。