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首都圏直下型地震を想定、ヘリも非常用車両も出動したKDDI(au)の公開訓練レポート

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KDDIが本日、首都圏直下型地震を踏まえた「大規模災害時を想定した公開訓練」を実施したのでレポートをお届けします。
復旧要員が実際にヘリで送られ、さまざまな非常用車両が出動するなど、日ごろなかなか見られない機会となりました。詳細は以下の通り。

まずはKDDI株式会社 技術統括本部 運用本部 副本部長 佐藤準一氏による挨拶。

今回の公開訓練では東京湾北部、深さ20kmでマグニチュード7.3の首都圏直下型地震が発生して基地局を中心とした広範囲に被害が及び、国の防災拠点である「東京臨海広域防災公園」ですべての携帯電話会社の通信が途絶。政府・東京都から東京臨海広域防災公園および練馬区役所、品川区役所に関する通信確保要請を受けた事態を想定しています。
まずはヘリコプターを出動要請。遠くの空から音が聞こえ始め……



ヘリが現場に到達。さっそく乗っていたスタッフが現場の状況を確認します。



一部始終を撮影した動画はこちら。ヘリ着陸時には強風が吹き荒れます。
auの災害対策用ヘリコプターが颯爽登場 – YouTube

状況を確認次第、車載型基地局が出動。各地で設営がスタートしました。

まずは手順を確認。周囲にコーンを展開した後、予震対策のため車載型基地局をジャッキアップします。


その後本格的な設営へ。まずは衛星アンテナを出し、その後携帯電話用アンテナを展開。



携帯電話用アンテナは12メートルまで伸びますが、現場は風が強いためやや短めに。



セットアップ後は携帯電話の充電スポットを展開。KDDI(au)だけでなく、他社の携帯電話も充電できるほか、他社が普通の場合、非常用の電話を貸し出してくれます。



今度はトラックが到着。可搬型基地局を設置していきます。





右から衛星アンテナ、基地局ユニット、無線設備の順番です。

車載型基地局の設置が長引くことが想定される場合、KDDIは移動電源車を出動させることで稼働時間を伸ばします。


ここで各地の非常用基地局、整備完了です。





公開訓練では現代の通信に欠かせない存在、光ケーブルも展示。こちらは1.5km程度ごとにケーブルをつなげる中継器で、全国に1万2000ヶ所ほど設置されています。


ケーブルを試しに触ってみました。あまり弾力はありませんが、これが通信を支えていると思うと胸が熱くなります。

ケーブルの中には細かいケーブルが密集。1本1本に4本の光ファイバーが束ねられている仕組みです。

中継器の中核部分。この透明な管のようなものが、光ファイバーを中継しています。

ケーブルの接続に用いる機器はこんな感じ。

なお、この中継器は地中に設置することを想定したもので、このようなキャップを取り付けることで防水にも対応。

災害時などに寸断されると場所を特定し、その区間のみ張り直すといった対策が行われるわけです。


また、受付では水で戻せる非常食の備蓄が展示。災害時は数多くのスタッフが動員されるため、相当量の備蓄を行っていると解説されました。



冷たい非常食だと寒冷化ではスタッフの体力が奪われますが、20分で温めてくれるヒートパックも備蓄しているとのこと。

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